PET/CT検査とは?
- PET/CT検査とは、PET検査とCT検査を同時に実施できる専用装置を使って行う、がんの発見にとても有用な検査です。
- PET検査の得意なことと、CT検査の得意なことを合わせることで、がん組織の姿かたちや臓器との位置関係まで詳しく知ることが可能になりました。
がん組織を画像化するのに特化した
PET検査+臓器を鮮明に画像化できるCT
大阪公立大学医学部附属病院で導入した大阪府初の最新機器
- PET/CT検査を実施する大阪公立大学医学部附属病院に、大阪府内では初となる、“次世代半導体検出器を搭載した、全く新しいPET/CT装置”を導入しました。
- がんの種類にもよりますが、今までは10mm程度の病変検出が限界でしたが、5mm程度の病変(がん組織も含む)も描出(画像化)できる高性能な装置であり、人間ドックで利用できる医療機関は国内ではMedCity21のみです。(注:2019年11月の導入時において)
バイオグラフ ビジョン 450
(シーメンスメディカルソリューションズUSA社製)
PET/CTエグゼクティブコース検査項目
「一般検査・血液検査(血液一般・胃がんリスク・各種腫瘍マーカー・内分泌関連など)
・胸部X線・女性および男性特有の検査」
「頭部 MRI/MRA・各種CT・各種超音波検査・胃カメラ・骨密度」
「PET/CT検査」など、ほぼ全ての検査を網羅
※詳細は「検査項目&料金表」をご覧ください。
がんを画像化する原理
PET検査でがん組織を画像化する仕組みは、グルコースによく似たフルオロデオキシグルコース(18F-FDG)という特殊な物質をがん細胞に取り込ませて、その特殊な物質が発する放射線を画像化するというものです(以下FDGと記します)。
がん細胞は、正常な細胞に比べて活動性が高いため、より多くのグルコースを取り込むとされています(約3倍以上)。がん細胞に取り込まれたグルコースは代謝されて、最終的にエネルギーとなりますが、がん細胞に取り込まれたFDGは、代謝されずに、がん細胞に蓄積されていきます。通常細胞より強く蓄積されたFDGから発せられる放射線の部位と程度を画像化することで、活動性が高い部分(がん組織も含む)を検出することができます。
FDGの注入方法
- PET検査に用いるFDGを、体内に静脈注射します。
- FDGは、放射性物質の中でも人体への安全性が高い物質であり、PET検査で用いられる量で健康が害される恐れが無いことが様々な研究にて確認されています。
PET/CT検査の流れ(検査2日目)
※1日目はMedCity21にて各検査を、2日目の午前に大阪公立大学医学部附属病院でPET/CT検査を受診していただきます。
PET/CT検査前の絶食
検査1日目は21時までにお食事を終えていただき、PET/CT検査が終了するまでは絶食となります。
※PET/CT検査前に水分をとる場合は水またはお茶のみ可能です。
ホテルからMedCity21に移動(ホテルのスタッフがご案内します)
大阪公立大学医学部附属病院に移動(コンシェルジュがタクシーにてご案内します)
PET/CT検査開始
検査着にお着替えいただきます。
安静
注入されたFDGが全身にいきわたるまで、静かにすごします。
(所要時間:1時間程度)
撮影
装置の寝台の上に横になっていただき、寝台ごと装置の中を通過します。この時に全身の断面を撮影します。
(所要時間:30分程度)
PET/CT検査終了
撮影終了後、お着替えいただき検査終了となります。
MedCity21へ移動(往路と同様にコンシェルジュがタクシーにてご案内します)
MedCity21で会計後、ホテルに移動(往路と同様にホテルのスタッフがご案内します)
ホテルにて昼食後、ご帰宅となります。お疲れ様でした。
受診にあたっての注意点
- ペースメーカー及び埋め込み式除細動器を装着されている方は受診いただけません。なお、インスリンポンプ、持続血糖測定器等を装着されている方は、PET/CT検査前にお取り外しいただく必要がございます。
- 妊娠中の方および妊娠の可能性のある方は受診いただけません。また、授乳中の方は事前にご相談ください。
- 服薬に関して(特に糖尿病のお薬やインスリンを服用されている方)は主治医にご相談ください。なお、糖尿病の方につきましては、血糖値を十分にコントロールいただきました上で検査をお受けください。
- PET/CT検査前日および当日の過度の運動や、筋肉に強い負荷がかかる作業は、診断の妨げになる可能性がございます(運動した筋肉に薬剤が分布する)ので、お控えください。
- 検査1日目は21時までにお食事を終えていただき、PET/CT検査が終了するまでは絶食となります。※PET/CT検査前に水分を取る場合は水またはお茶のみ可能です。
- 受付時間に遅れられた場合(ご本人および海外の方は通訳者含む)は、検査が実施できないこともございますので、時間厳守でお越しください。